Vook - 日本の本格的映像クリエータープラットフォーム

海外には映像クリエーターのための交流の場が存在する。製品の使い方や撮影手法について情報を発信したり、自分の作品を公開して多くの人の目に留まるようにするプラットフォームだ。しかし日本には、今までそのような場があまり存在しなかったと言える。Vook(ヴック)は日本の映像やサウンドクリエーターが集える、本格的なプラットフォームだ。

Vookは株式会社アドワールが運営する映像クリエーター向けのコミュニティーサイト。「Vook note」、「Vook port」と名付けられた2つのセクションがある。Vook noteは誰でも自分の持つノウハウや知識を発信して共有でき、Vook portは審査、登録を経て自分の作品を公開することができる。下はVookのコンセプトビデオ。

今回、株式会社アドワールの岡本 俊太郎氏とVook note teamの橋本 希氏にお話を伺った。日本の映像クリエーターが情報発信し、相互につながる場を提供するというのが設立のコンセプト。実際、海外ではそのようなサイトは多く存在し、映像、グラフィックス、3D、サウンド関係のクリエーターが自由に情報発信し、意見交換を行っている。

また、映像を必要とするクライアントも、そのようなサイトで最適な人材を見つけ交渉するというケースも多い。ネット上での動画(個人が投稿するものではなく、ビジネスとして制作されるもの)が急激に増加するにしたがって、放送局からのオンエアが中心だった従来の番組制作での人材起用スタイルが変化しつつあると岡本氏は言う。

低価格なプロジェクトが多いネット動画制作では、組織的な運用よりも個人レベルのクリエーターが中心となってくる。使用する機材も放送業務用のヘビーデューティーなものではなく、ミラーレスカメラや小型のプロ用カメラが中心となる。

しかし、各個人クリエーターが単独で行動するのは効率が悪い。そこで、Vookのようなサイトが、クライアントと映像クリエーターを結びつけるマッチングサイトとして機能するのだ。

現在はまだマッチングは計画段階と言うことだが、今後はそれも含め、様々なサポートも計画中とのこと。今年は合宿形式の「Next Filmmaker’s SUMMIT 2017 SUMMER」(下のビデオ)を開催したのをはじめ、勉強会などのイベントも日々開催している。

この分野では北米や欧州が先行している印象があるが、日本にもようやくクリエーターが集える本格的なプラットフォームが立ち上がった。岡本氏は、将来はアジアのプラットフォームになるのが目標とのこと。今後、映像制作の常識がどんどん変わっていくことだろう。