TASCAM DR-701DファームウエアVer2.00 - アンビソニックスマイクに対応
ティアックのプロ用オーディオ機器ブランドTASCAMから発売されているポータブルPCMレコーダー、DR-701DのファームウエアVer2.00が発表された。ドイツのSennheiser(ゼンハイザー)社とパートナーシップを締結し、Ambeo VR micなどのアンビソニックス全天球音声収録に対応した。
ティアックは現在パシフィコ横浜で開催されているCP+で展示している。上のビデオは同社の音響機器事業部、佐藤えり沙氏へのインタビュー。
ファームウエアのバージョンアップの説明の前に、DR-701Dについて簡単に説明しておこう。
これは、4系統のXLR入力と内蔵ステレオ・マイクで計6チャンネルを持つポータブルPCMレコーダー。DSLRやミラーレスカメラでの収録時、外部オーディオレコーダーとして高音質で音声を収録することができる。
小型軽量で、カメラとともに三脚にマウントし、外部マイクや内蔵のステレオマイクでライブオーディオを収録することができる。
さて、今回のファームウエアVer2.00で新たにアンビソニックス音声収録に対応、VRオーディオの収録が可能となった。アンビソニックスとは、全天球の音声収録技術。4個のマイクで収録した音声で全天球音声を作り出す。アンビソニックス自体は以前からある技術だが、近年のVR映像の増加に伴い、注目されている。
ティアックはDR-701Dでアンビソニックスでの録音を実現させるため、ゼンハイザーとパートナーシップを締結し、ゼンハイザーのアンビソニックス対応マイクAmbeo VR micなどの音声をDR-701Dで収録できるようにした。
なお、アンビソニックスにはマイクから出力されるAフォーマットと、これを再生用の4チャンネル全天球音声に変換したBフォーマットがある。DR-701Dはどちらのフォーマットも収録できるほか、Bフォーマットをステレオでモニターすることも可能。更に、B formatはAmbixとFUMAの各ファイルフォーマットを選択可能、全入力のトリムを一括して操作可能なGANG動作モード搭載、マイクポジション選択機能、4チャンネル収録と同時にステレオミックスの収録が可能など、多くの機能も搭載している。
Ver2.00ファームウエアは、こちらから無償でダウンロードできる。
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