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Skydio R1 - 4K撮影可能な次世代の自立型ドローン

Skydio R1 - 4K撮影可能な次世代の自立型ドローン

カリフォルニアの新興企業SkydioR1という完全自律型ドローンを発表した。開発には4年を要したというR1は、人工知能を搭載した4Kで撮影できるクワドコプターだ。複雑な環境でも完全にコントトールできるのが特徴。 13台のカメラとビジョンベースのコンピュータシステムを使用することにより、障害物を認識し、自ら回避し、被写体に追従して撮影する。

Skydio R1. Image source: The Verge, Skydio

以前は自律型のドローンを作ろうとしたメーカーもあったが、成功したメーカーは少ない。日々進化しているドローンの世界では、ドローンを設計することは、限られたメーカーにしかできない状況になりつつある。 しかし、SkydioはR1で成功したように見える。なお、最初の「フロンティアエディション」と呼ばれるロットは、米国で生産されているが、海外での生産も今後可能性があるようだ。

Skydio R1にはコントローラーが付属していない。Skydioモバイルアプリを使用してスマートフォンでコントロールする。しかし、Skydioは自立型のドローンなので、実はコントロールする必要性はあまり無いのだ。離陸と着陸のみアプリアプリからコントロールする。さらに、ユーザーはビデオのプレビューを見ることができる。また、プリセットでドローンが撮影するモードを選択することもできる。

  • follow後ろから被写体に追従して撮影
  • side横から撮影
  • lead正面から撮影
  • tripodホバリングして、撮影
  • orbit :360°周回して撮影

Skydioアプリからマニュアルコントロールすることもできるが、自律機能は常にアクティブなままなので、障害物に衝突させることはない。 R1の制御は非常に直感的で、画面上の縦のスライダーとバーチャルパッドで、ドローンを前後左右に移動させたり、あるいは旋回させることができる。

NvidiaのTegraベースのJetson TX1チップセットは、ドローンの頭脳として機能する。搭載されたソフトウェアは、人間や木やクルマなどのオブジェクトを認識するように設計されたアルゴリズムが組み込まれている。それにより、ドローンは危険な要素を避け、様々な地形や状況で被写体を追跡することができる。

How Skydio R1 sees. Image credit: Skydio

Nick Statt氏は、彼の記事でSkydio R1を見た印象について次のように書いている。

昨日、サンフランシスコのエクセルシオール地区のジョン・マクラーレン・パークで行われたデモで、私はR1の飛行を見た。 CEOのAdam Bry氏は、R1をMacBook Proのようにバックパックから取り出し、モバイルアプリで離陸させた。数秒のうちに、R1は自ら木々を避けて飛んでいた。ドローンは距離と高さを自ら調整しながら飛んでいたのだ。

もちろんR1がこの場所を知っていたわけではなく、私を知っていたわけでもない。私は樹木の間を思いつくまま走り抜け、枝にクラッシュさせようとしてみたが、うまく追従してきた。操作は、Skydioモバイルアプリのライブフィードで私の画像をタップしただけで、R1は私を認識したようだ。私は青色のジャケットを着用していたのだが、そのようなビジュアルデータも利用しているそうだ。

Skydio R1. Image source: The Verge, Skydio

主な仕様

  • 4K/30fps、1080p /60fpsで撮影可能
  • 1回の充電で16分のフライト
  • 64GBのオンボードストレージを搭載、4Kで1.5時間以上、1080p/30fpsで約4.5時間の記録可能
  • 防水ではない
  • サイズ: 33cm x 41cm x 4cm
  • 現在は人のみを追跡可能
  • 最高速度:25mph
  • 最大距離はユーザーから約91m。 高度は、約18mに制限されている

SkydioのWebサイトには、コーデック、ビットレート、カラーカーブなどに関する情報は無かった。 4Kモードでのビットレートは約94Mbps、1080p/30fpsモードでは約30Mbpsと思われる。 Skydio R1はプロ用ではないため、これらの仕様を公開することはあまり重要でないかも知れない。

また、カメラのスタビライザーに関する情報も見つけられなかった。 Skydioはある種のジンバルヘッドを使用しているようだ。DJI Sparkで使用されている2軸ジンバルヘッドのようなものと思われる。

Skydio R1は、主にアスリートやスポーツ愛好家向けに販売されている。 ユーチューバーのCasey Neistat氏は3月下旬にSkydio R1をレビューしたが(上記参照)、この製品の可能性について多くの人々に確信を与えた。スキーヤー、スノーボーダー、バイカー、ランナーなどがR1をバックパックから取り出して、スポーツパフォーマンスに特化した撮影をすることが想像できるだろう。

最初の「フロンティアエディション」の価格は、バッテリーと予備プロペラのセット2,500ドル。この価格は他の一般的なドローンよりも高価だが、前にも述べたように、その機能はかなり高い。Skydio R1を価格と画質の両方で凌駕するDJI製品があるが、R1ほどの自立性は無い。R1の自律飛行のレベルは、全く別次元なのだ。

世の常で、革新的な製品の第一世代は、研究開発費をカバーするために高い価格付になってしまうものなのだ。時間が経てば、自律型ドローンも手頃な価格になっていくだろう。

Via: The Verge

 

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