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ShooToolsのAutoPan - 手持ちのスライダーと組み合わせて使用できるモーターパンヘッド

ShooToolsのAutoPan - 手持ちのスライダーと組み合わせて使用できるモーターパンヘッド

ShooToolsAutoPanは、カメラの回転をスライダーの動きと同期させることができる初のユニバーサルパンニングヘッド。スライダーのブランドやモデルにかかわらず、長さ3メートル以下なら、あらゆるスライダーにマウントできる。では、レビューをお届けしよう。

ShooTools AutoPan のヘッド

昨年、ShooTools Slider PRO 100のレビューを書いたが、なかなか使えるスライダーだった。そのこともあって、もう少し長いスライダーも必要になったので、2つ目のSlider PRO 150も購入した。しかし、残る問題は、手頃な三脚ヘッドを見つけることだった。私は主にディテールやマクロショットを撮影している。これは精度を必要とし、スライドの動きとパンの組み合わせが完璧でなければならない。 そこでSachtler 18ヘッドを使用し、 ShooTools AutoPanを使用することに決めたのだ。

ShooToolsによると、AutoPanはインタビュー用途などにも考慮されており、必要に応じて360度の範囲で回転させることもできる。また、台車やトライク(三輪バイク)でも使用できる。更に、必要であればターンテーブルとしても使用できる。

主な機能

AutoPanはHPRCのハードケースが付属する。ボックスを開くと、高級感のあるイタリアンデザインが目を引く。ユニットの片側には、バッテリーを充電するためのDC電源ポート(バッテリ充電器には4種類のプラグが含まれる)、外部センサーポート、シャッターリリースポートの3つのポートが配置されている。反対側には、ファームウェアアップデート用のUSBポートが用意されている。セットアップボタンはオペレーター側にあり、反対側にはバネで引っ張られている3メートルのケーブルが出ている。これで、カメラの動きと同期してヘッドを動かす。

これがAutopanのメカニズムで、ケーブルにより、スライド中に特定の位置(キーフレーム)に到達するのに必要なパンの量を計算し、キーフレーム間を移動しているときも、カメラが被写体に向くようにモーターを制御している。手動では絶対に撮れないショットだ。

セットアップ

設定は非常に簡単だ。2つのキーフレームを設定するだけで、撮影準備は終了する。ユニットの2つのボタンで、ヘッドを時計回りか反時計回りに回転させて設定する。なお、キーフレームは最大10個設定できる。バッテリーで駆動するが、フル充電で最大8時間程度の動作が可能だ。

私はタイムラプスで収録することはあまり多くないが、AutoPanは従来の三脚に据え付けると、スライダーなしでもタイムラプス撮影をすることができる。 また、ShooToolsは、WiFi経由でユニットを制御するスマートフォンアプリをリリースする予定だ。 360°パンやタイムラプスの設定をリモートでコントロールすることができる。リリースされれば、すぐにレポートしたい。

ハンズオン

スライダーを準備し、キヤノンC300とマンフロット502HD ProをAutoPanにマウントした。AutoPanの最大耐荷重は10kgだが、今回はこの耐荷重を十分に下回っている。

最適なシーケンスを見つけるため、何度か試してみるが、それほど時間がかかるわけではない。今回はインタビューで使用したが、カメラは常に意図した方向を向き、うまく撮影できた。ショット間の焦点距離を変更した場合でも、AutoPanを再プログラミングしなくても、適切なフレーミングがされていた。

いくつかのショットを撮影してみて、自動パンシステムを使用することの有効性が確認できた。パンとスライドの動きを精密に組み合わせる必要があるが、低品質の三脚ヘッドを使用するとうまくいかない。 今回はそのような問題はなかった。開始フレームを設定し、終了フレームを設定して実行するだけ。スピードを変更したり、カメラのアングルを変更したりして、何度か繰り返したが、全て素晴らしいショットになった。

唯一の小さな問題は、ゆっくり動く場合は問題ないのだが、速度を上げるとAutoPanがノイズを発することだ。モーターの負荷が増加するとノイズが出るようだ。これは、音声を収録する場合問題になる可能性がある。インタビューショットではスピードが遅かったし、高速で動くショットでは音を使わなかったので、今回は問題にはならなかったが、今後対策する必要がある。

AutoPanは非常に簡単にセットアップできるが、それでもセットアップとプログラミングが必要なことは変わりないので、次のショットに移る前にはインタビューを中断しなければならない。誰しもインタビューを中断するのは好ましいことではないので、予めショットを考えておき、AutoPanを迅速にセットする事が必要だ。

次回は、「もう一人のカメラマン」とも言うべき、AutoPanと連動して動作するスライドモーションの自動化を考えてみたい。ShooToolsのMotor Control Plusに期待したいが、これは次回の報告としよう。

まとめ

ShooTools AutoPanは、映像に独特の動きを求める映像制作者には最適なソリューションのひとつと言える。AutoPanはブランドや長さ、あるいは手動か電動かにかかわらず、あらゆるスライダーと互換性があるため、使用上の柔軟性が高い。内蔵モーターはバッテリーで駆動し、カメラをパンし、スライダーの動きと同期させる。一度使うと手放せないツールとなるだろう。

ShooTools AutoPanのWebページはこちら

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