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iPhoneで暗いシーンをうまく撮る方法

iPhoneで暗いシーンをうまく撮る方法

iPhoneでの低照度撮影は、可能というだけでなく実にうまく撮れる。しかし、コツが必要なことも事実だ。ここでは、iPhoneで暗い環境を撮影する場合のノウハウをお伝えしよう。

low light iphone

 

まず最初に、下のビデオを見ていただきたい。私はこれを撮影する時、本当にうまく撮れているかかなり心配だった。しかし、そのような心配はまるで必要なく、スマートフォンでもこれだけの映像が撮れるのだという格好の例になった。実のところ、ドバイオペラに到着するまで、私は何も撮影する気はなかった。しかし、バッテリーも余裕があったので、この美しい景色を撮影しようと考えた。

Resolveで編集、グレーディングした後の映像は、実に驚くべきものだ。

暗い場面をiPhoneで撮影するコツとは?

下のビデオは、上記のビデオを題材にしたチュートリアルだ。今回の撮影で使用したFiLMiC Proのセットアップと、DaVinci Resolveのノイズリダクションについても説明している。

ISOを低めに抑える

十分な明るさがない場合の撮影において、最大の問題点はノイズだ。露出不足だからといってゲインを上げるとノイズが増え、特にスマートフォンで撮影する場合は使い物にならない映像となってしまう。ノイズのある映像は醜い。なので、できるだけノイズを少なくする工夫が必要だ。

スマートフォンで撮影すると往々にしてノイズっぽい映像になってしまうが、それを回避するにはISOを可能な限り低く保つことが重要となる。上のビデオの場合、室内のショットはISO22、ビルの光を撮った屋外でのショットは最大ISO125だった。

フリッカーに気を付ける

私は通常24fpsで撮影するが、この場合、建物の室内照明は50Hzなので、フリッカーが発生する可能性がある。このような場合は25fpsで撮影する必要がある。フリッカーを避けるために、フレームレートやシャッタースピードを調整することが重要だ。

シャッタースピードは遅めに

標準的な180°シャッタースピード(これは25fps撮影の場合1/50秒)で露出不足となる場合は、最も遅いシャッタースピードを選ぶと良いだろう。即ち、シャッター速度を1/25秒にセットする。25fpsでは最も遅い設定だ。モーションブラーが出るかもしれないがビデオノイズよりもマシだ。ノイズが多いと使い物にならない映像になってしまうが、モーションブラーはスマートフォンをしっかり保持しておれば、動く被写体は多少ブレるかも知れないが、大きな問題となることは無い。

シャドウを活用する

ただ暗いところだけを撮っていても良い映像にはならない。ショットによっては、少し明るい被写体でも絵になる。しかし、ハイライトが重要だ。ハイライトで照らされている場所や物を探して撮影してみよう。

光が壁を照らしている場合は、それを利用する。ドバイオペラの場合は、巨大なシャンデリアがあり、これが美しい大理石の床とガラスに反射し、様々な情景を見せている。建物の内部や外部の建築照明を撮影する場合は、適切な露出が得られる場所や角度を見つけることにより、美しいショットを撮ることができる。

ノイズリダクションを活用する

このビデオでは、多くのショットでノイズリダクションを施す必要はなかった。しかし、DaVinci Resolveのluma channelのtemporal noise reductionのみ使用している。1フレームのframe averagingと、luma threshold を20にしている。この設定はノイズリダクションとしてはかなり軽いが、ノイズをクリーンアップするのに十分だった。時間があれば、power windowやqualifier、あるいはマスクを組み合わせて、ノイズリダクションする部分を限定することができる。

限界を知る

しかしやはりiPhoneで撮影する場合は、限界のあるデバイスで撮影しているのだということを認識しておくべきだろう。限界を知ってそれを理解しいれば、限界を避け、スマートフォンの機能を利用して良い結果を得られるだろう。

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