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ライトロ(Lytro)がVRライトフィールドカメラImmergeの生産を発表

ライトロ(Lytro)がVRライトフィールドカメラImmergeの生産を発表

ライトフィールド技術をご存知だろうか?写真を撮った後で、任意のポイントにフォーカスを合わせることができる技術だ。ライトロ(Lytro)はこの技術を使用したカメラを発売している会社だが、このほど6,000万ドルを調達し、ライトフィールド技術を使用したカメラImmergeを試作、最初のハイエンドバーチャルリアリティフィルムを撮影し、カメラの生産準備が整ったと発表した。

https://vimeo.com/179832733

本題の前に、ライトフィールド技術について簡単に要約しておこう。従来のカメラは特定の焦点で光を記録するが、ライトフィールドは反射する光や物体からの光の経路を記録する。これにより、撮影後にフォーカスする位置を任意に決めることができるという画期的な技術だ。(詳細はこの記事を参照)

同社は大規模な投資と開発、そしてバーチャルリアリティの経験とそれを駆使した映画が次のステップと位置付け、ライトフィールド技術を使ったImmergeシステムでハイエンドの360度撮影のシステムとワークフローを開発した。 VRデモビデオ「Moon」で実演されている。

https://vimeo.com/179833357

これは、6DoF(Degrees of Freedomの頭文字でDepth of Fieldのことではない)を備えた最初の360度実写VR作品だ。これは視聴者が仮想空間を移動できるようにし、作品に深く入り込むことができる。ライトフィールドとバーチャルリアリティの組み合わせは、我々が実際に見て経験する現実世界に極めて近い空間を作り出す。これにより以下のような事が可能になる。

  • 被写体を様々な方向から見る事が可能
  • 頭が常に水平になるようにするVRビデオではなく、頭の動きに合わせた映像の表示
  • 実写とグラフィックをシームレスに合成
  • 影や反射などの効果を表現
  • ライトフィールド技術により、360度のビデオでよくある合成の不自然さは皆無

カメラの再設計により、レンズは球面アレイから平面アレイに変更され、360度回転して全天球を記録できるようになっている。これによりImmergeシステムはライトフィールド技術を使用した3Dバーチャルリアリティ環境を実現している。

Lytro Immerge ライトフィールドカメラ

ライトフィールドカメラの以前のモデル

Lytro Immergeはプロジェクト「Moon」後、夏にリリースされる予定のバーチャルリアリティを使用したドラマでChris Milk氏制作のWithinに使用されている。

バーチャルリアリティが映画界をリードしているとはまだまだ言えないが、同社はバーチャルリアリティ撮影の市場が拡大していると考えており、特にアジアでこの技術を使用するスタジオの可能性を模索している。普通のカメラにすぐに応用できるような技術では無いが、今後この技術が映画に使われることにより、観客はより作品に没頭することができるようになるだろう。

Lytro Immergeの詳細については、同社のWebサイトで見ることができる。ここではWithin Projectについても触れられている。

via Variety.com

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