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eGPUがMacbook ProとiMacに正式対応

eGPUがMacbook ProとiMacに正式対応

かねてから話題だったMac eGPUが、Thunderbolt 3を搭載し、MacOS 10.13.4で動作するiMacMac Proで公式に対応された。映像関係ではDaVinci ResolveのようなアプリケーションでGPUパワーを必要とする作業に朗報となる。

eGPUとは?

この質問に答える前に、まずThunderboltに関して説明しておこう。

Thunderboltは、PCI ExpressとDisplayPortの両方のプロトコルを使用し、単一のケーブルでデータとほとんどの帯域幅のビデオを同時に転送できるように開発されている。 Thunderbolt 2では20Gbps、Thunderbolt 3では40Gbpsの仕様となっている。

Thunderbolt 3:

  • 40 Gbps – Thunderbolt 2の2倍の速度
  • 双方向、デュアルプロトコル(PCI ExpressおよびDisplayPort)
  • 4レーンのPCI Express Gen 3
  • 8レーンのDisplayPort 1.2(HBR2およびMST)

Thunderbolt 3では4レーンのPCI Expressで、ホストシステム外で合計2750MB/sの帯域幅を使用できる。

Sonnet eGFX Breakaway BoxのようなThunderbolt-PCIeエンクロージャは、GPUだけでなく、ビデオI/OカードやRED ROCKET-Xなどの非GPUカードにも対応している。

OSX 10.13.4Mac eGPUをサポート

1年前のNAB 2017で、MacBook Pro上で非公式にRadeon GPUを動作させているSonnet eGPU Breakaway Boxを目にしたが、これはバックエンドの調整が必要でかなりキワモノの印象だった。

しかし今回Appleから発表されたものは公式に対応されたものとなっている。

macOS 10.13.4でeGPUをサポートすることにより、次のことが可能になる。

  • Metal、OpenGL、およびOpenCLを使用するアプリケーションの高速化
  • 外部モニターやディスプレイの接続
  • eGPUに接続されたバーチャルリアリティヘッドセットの使用
  • eGPUを使用しながらMacBook Proを充電
  • 本体のディスプレイが閉じられていてもMacBook ProでeGPUを使用可能
  • 複数のThunderbolt 3(USB-C)ポートを使用して複数のeGPUを接続可能
  • メニューバーからeGPUを安全に取り外しできる
  • 内蔵GPUと外部GPUのアクティビティレベルを表示。

推奨GPUカード

Appleは以下のRadeon GPUを推奨している。

  • AMD Radeon RX 570
  • AMD Radeon RX 580
  • Radeon Pro WX 7100
  • AMD Radeon RX Vega 56
  • AMD Radeon RX Vega 64
  • Vega Frontier Edition Air
  • Radeon Pro WX 9100

推奨eGPUエンクロージャー

アップルが提示している全要件を確認し、使用するGPUに適したeGPUエンクロージャーを選択する。

  • OWC Mercury Helios FX
  • PowerColor Devil Box
  • Sapphire Gear Box
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 350W
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 550W
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 650W

eGPUを持ち出す

MacBook Proを使用しているモバイルポストプロダクションユーザーは、Sonnet eGFX Breakaway Puckで、外出先での編集やグレーディングが快適にできるようになる。

Sonnet eGFX Breakaway Puck Radeon RX 570はRadeon RX570を搭載している他、4GBのGDDR 5 GPUメモリーも搭載。コンパクトな筐体で、バックパックなどに入れて持ち運びできる。ただし、外部電源は必要。

Thunderbolt 2以下は非対応

Thunderbolt 2を搭載したMacでもeGPUを使用できるかという質問に関しては、残念ながら「NO」だ。古いMacのユーザーはMacBookProかiMacを新たに購入する必要がある。

しかしこれは多くのMacユーザーにとって長い間待たれていたニュースであり、外出先でのポストプロダクション作業を大きく改善することだろう。

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