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映像撮影のトレンド - ビデオサロン編集長 一柳 通隆氏に聞く

高性能な機器が比較的安価に手に入る時代になり、ハイエンドプロフェッショナルでなくても、高画質な映像を撮り、編集できるようになった。4Kも、もはや特別なものではなくなり、4K対応の家庭用ビデオカメラやスマートフォンも発売されている。ドローンは、1年単位で目を見張るような進化を遂げており、DJI MavicやInspire2に見るように、小型で本格的なドローンが、アマチュアでも十分手の届く価格で発売されている。一方、その昔、キヤノン5D Mark IIで始まったDSLRやミラーレスでのビデオ撮影は、FS7IIやFS5などの登場により、多様化している。アマチュアからプロフェッショナルまで愛読者を擁するビデオサロンの編集長、一柳氏にそのあたりのトレンドを聞いてみた。

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4Kは放送の世界ではまだ一般的ではないが、YouTubeをはじめとするWeb配信の世界では既に珍しくない。それを支えているのが、家庭用ビデオカメラをはじめとする、安価な4Kカメラやスマートフォンだ。もう少し気合を入れて撮ろうとするなら、交換レンズが使える4K対応のDSLRやミラーレスがある。4K放送さえもまだ一般化されていないのに、8Kが進められている放送に対し、YouTubeなどのWebメディアは現実的に進化しているように見える。

ドローンによる空撮も一般化しており、YouTubeでは普通に見ることができる。DJI Mavicのような手軽で安価で、かつ高性能なドローンが発売された今、これからも増えるだろう。ただ、ドローンは少し事情が違って、安全面やプライバシーの面から、最近では簡単に飛ばせなくなっている。一柳氏によると、ドローンを特集した雑誌は地方で良く売れるとのこと。納得するところではある。きちっと申請してドローンで空撮するプロフェッショナルは別にして、アマチュアや個人レベルの業務で飛ばす場合は、今後難しくなってくるかもしれない。

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トレンドと言えば、5D Mark IIで大きなトレンドとなったDSLRでの動画撮影は、C300 MarkII、FS7やFS5の登場で、少し落ち着いたかのように見える。今年登場したFS7IIやUX180、UX90などにより、業務用は、いわゆるビデオカメラスタイルのカメラに揺り戻しが進むだろう。一方、GH4やα7SIIに代表されるスチルカメラでの動画撮影も伸びている。富士フイルムのX-T2、ソニーのα99 Mark IIとα6500、パナソニックのGH5、オリンパスのOM-D E-M1 MarkIIなど、動画機能が進化した新製品が続々と発表されている。ただし、一柳氏によると、DSLRやミラーレスで撮るユーザーは、フォトカメラマンが増えているとのこと。写真とビデオを1台のカメラで両方撮るケースが増えているわけだ。当然、スチルカメラマンの動画の撮り方は、ビデオカメラマンの撮り方と違ってくるだろう。カメラの作り方も、どのようなスタイルのカメラマンをターゲットにするのかで違ってくるのかもしれない。その意味ではキヤノン5D Mark IVはこのトレンドを示唆しているようではある。

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cinema5D at Inter BEE 2016
ManfrottoFujiya Avic

 

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